子どもと感染症 感染症にかかったら

感染症にかかったら

監修 大川こども&内科クリニック 院長 大川 洋二

子どもは感染したことのないウイルスが多く、その抗体がないため感染症にかかりやすいようです。また、上気道炎から気管支炎になりやすく、心肺機能が未熟なため重症化することもあります。そのため、周囲の大人が適切に予防対策や対応をすることが大切です。

家庭での対応

 新型コロナウイルス感染症も心配ですが、秋冬には、ウイルス性の呼吸器疾患や胃腸炎などの感染症が流行します。主な症状である発熱や咳、嘔吐・下痢は、ウイルスの活動を抑え、病原菌を体外に出そうとする防御反応でもあります。

  • 水分をとらせる
  • 食事は消化がよく食べやすいものを
  • 薬は医師に処方されたものを飲ませる
  • 嘔吐があるときは横向きに寝かせる

* 家庭にウイルスや病原菌を持ち込まないように、手指消毒やうがいなどの防止対
策を徹底しましょう。無症状でも保菌していることがあるので注意が必要です。

家族への感染防止のために

 子どもの看病をするときには、家庭内で感染を広げないように気をつけましょう。
*保育所・幼稚園や学校は欠席させます。登園・登校するときは治癒証明が必要な場合もあります。

  • こまめに手を洗い、家族はできるだけマスクをする
  • 便や嘔吐物の処理のときは手袋をする
  • 共用部分は消毒し、タオルや食器は共用しない
    ※ インフルエンザはアルコール消毒が有効ですが、ノロ、ロタウイルスには無効です。胃腸炎のとき、便座は次亜塩素系消毒剤で消毒します。
  • 室内はできるだけ換気をする
  • 使用済みのティッシュやおむつは密閉して捨てる

重症化に注意

 感染症の悪化による髄膜炎や脳症、肺炎など、胃腸炎では脱水や低血糖に注意が必要です。
 顔色が悪い、ぐったりしている、水分がとれない、尿が出ない、呼吸が苦しそうなときは、なるべく早く医療機関を受診し、けいれんを繰り返したり15分以上続くとき、意識がはっきりしないときは救急車を手配します。