医療費節約しちゃお! 歯の健康は全⾝の医療費節約につながる

歯周病など歯科関連の病気は、病気の分類別で最も医療費が多くかかっていると同時に、全身の医療費が高くなる原因にもなっています。
⻭科関連の病気は、最も医療費がかかっている
健康保険組合連合会の調査※1によると、1年間の医療費(調剤を除く)を病気の分類別にみると、歯科関連の病気にかかる医療費が全体の15.4%を占め(4,750億円、1人あたり17,497円)、がんや呼吸器系の疾患をおさえて第1位となっています。
病気の内訳では、むし歯は9%と意外と少なく、歯周病が全体の83.2%を占めています。
歯周病は、歯に付着したプラーク(歯垢)の中に棲む歯周病菌が原因で引き起こされる感染症です。歯ぐきが炎症を起こして赤く腫れたり、歯磨きのときに出血したり、ひどくなると強い口臭がしたり、歯が抜け落ちるなど様々なトラブルを引き起こす病気です。
多くの人がかかり(成人の約8割がかかっているといわれます)、治療に数ヶ月~1年程度かかることもあるため、医療費がかさむ原因となっています。
※1 健康保険組合連合会「平成30年度 歯科医療費の動向に関する調査」

歯周病にかかると、全身の医療費が増大する
また、ある健康保険組合の調査※2によると、歯周病にかかっている人は、歯科医療費だけでなく、それ以外の全身の医療費(医科医療費)も増大することがわかっています。歯周病にかかっている人・かかっていない人の1年間の医科医療費の差は、全世代では約1.6万円ですが、60歳以上になると約3万円に広がります。
これは、歯周病が口の中だけでなく、全身の病気に悪影響を及ぼすためと思われます。歯周病にかかると、歯周病菌やその炎症物質が全身に運ばれることで、糖尿病や誤嚥性肺炎、脳卒中、心臓病など様々な病気を引き起こすことが報告されています。

歯の健康を保って、医療費を節約しよう
歯周病を予防して口の中の健康を保つことは、全身の健康維持はもちろん、医療費の節約にもつながります。
歯周病の予防・治療には、正しいブラッシング方法で毎日丁寧に歯をみがく「セルフケア」と、定期的に歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」の2つが重要です。
■セルフケア
●歯科医師や歯科衛生士から指導してもらったブラッシング方法で丁寧に歯をみがく。
●デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間を掃除する。
■プロフェッショナルケア
●歯みがき指導や禁煙指導など口腔ケア全般のアドバイスを行う。
●歯周病の進み具合を調べ、必要に応じて歯石除去や外科的処置を行う。
