今すぐできるがん予防:知っておきたいがん検診Q&A

国は、がん検診の受診率の目標を、50%から60%に引き上げました。がんの早期発見・早期治療につなげるため、推奨されるがん検診を受けましょう。
日本人の2人に1人ががんにかかり、死因の第1 位でもあります。
ここでは、私たちが簡単にすぐに取り組めるがん予防法を紹介します。
※ ここでいう「予防」には、がん検診を受けて早期に発見・治療する「二次予防」が含まれています。

厚生労働省が推奨する 5つ のがん検診
推奨される種類の検診を推奨される頻度で受けましょう
| がんの種類 | 効果のある検診方法 | 対象者・頻度 |
|---|---|---|
| 胃がん | 問診に加え、胃部X線検査または胃部内視鏡検査 | 50歳以上・2年に1回 ※胃部X線は40歳以上・年に1回も可 |
| 肺がん | 問診、胸部X線検査 | 40歳以上・年に1回 |
| 大腸がん | 問診、便潜血検査 | 40歳以上・年に1回 |
| 乳がん | 問診、マンモグラフィ | 40歳以上・2年に1回 |
| 子宮頸がん | 問診、視診、子宮頸部の細胞診および内診 | 20歳以上・2年に1回 |
Q1 がん検診にはどんな効果があるの?
A1 がんを早期発見し、死亡率を減少させることができます
がんは、よほど進行しないと症状が出にくいため、早期発見のためには定期的にがん検診を受ける必要があります。症状が出てからがんが発見されたケース等に比べ、検診で発見されたケースでは明らかに生存率が高くなります。
がんの5年相対生存率(2015年)

神奈川県立がんセンターのデータを基に神奈川県が作成
Q2 なぜこの5つのがんなの?
A2 効果が科学的に証明された検診が推奨されています
厚生労働省が推奨する5つのがん検診は、がんになる可能性と死亡率が高いがんに関する検診です。それぞれ特定の方法で行う検診を受けることで早期に発見でき、さらに治療を行うことで死亡率が低下することが科学的に証明されているものです。
かかる人が多いがん(2019年)
| 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 男性 | 前立腺 | 大腸 | 胃 | 肺 | 肝臓 |
| 女性 | 乳房 | 大腸 | 肺 | 胃 | 子宮 |
国立がん研究センター・がん情報サービス
Q3 がんが見つかる確率はどれくらいあるの?
A3 0.5%未満ですが受ける意味があります
厚生労働省の調査によると、たとえば、大腸がん検診の場合、受診者のうち6.05%の人が要精密検査となり、0.16%の人にがんが見つかっています。実際にがんが見つかる人はごくわずかですが、「がんではない」という安心を得るためにもがん検診を受けましょう。
がん検診受診者のうち要精密検査の人・がんであった人の割合(2020年)
| 肺 | 胃 | 大腸 | 乳房 | 子宮頸 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 要精密検査となった人 | 1.53% | 6.09% | 6.05% | 6.31% | 2.47% |
| がんにかかっていた人 | 0.03% | 0.11% | 0.16% | 0.31% | 0.03% |
厚生労働省「令和3年度地域保健・健康増進事業報告」より
Q4 どれくらいの人が受けているの?
A4 がんの種類によって受診者が少ないものがあります
健保組合加入者全体のがん検診受診率はグラフの通りですが、乳がんや子宮頸がんはまだまだ受診者が少ない状況です。これは被扶養者(女性)の受診率の低さが影響しています。ぜひ、ご家族にもがん検診の受診をおすすめください。
健保組合加入者のがん検診受診率(2020・2021年度)

厚生労働省「被用者保険におけるがん検診の実施状況について」より
