内臓危機一髪!!:便潜血

このページでは、健診結果の中で見逃されたり放置されがちな項目をピックアップ。
もしかすると、そこには重大な病気が隠れているかもしれません。
今回は、大腸がんと関係が深い「便潜血」の項目について取り上げます。

便潜血反応とは?

 いわゆる検便を行って、便に血液が混ざっているか調べます。大腸内にがんやポリープがあると、便の移動により擦れて出血をすることがあるため、便内の血液の有無を調べる便潜血検査を行うことで、大腸がんの疑いがあるかどうかを判定することができます。
 もし陽性の結果が出た場合は、「痔持ちだから」「硬い便で肛門が切れたのかも」「前に精密検査を受けて異常なしだったから」と自己判断して放置するのは危険です。

健診結果を要チェック!

陰性(-)「基準値だけど油断禁物」

すべての大腸がんがこの検査で陽性になるわけではありません。進行した大腸がんであっても、できた場所などによって陰性になる可能性もあるので、少しでも不調を感じたら病院の受診を。

陽性(+)「大腸がんの精密検査を」

大腸がんや悪化して今後がんになる可能性があるポリープといった消化器疾患が隠れているかもしれません。ただし、大腸の炎症や痔でも陽性になるケースもありますので、必ず精密検査で原因を調べましょう。

早期発見のチャンスを失う!大腸がんとは

 食生活の欧米化などの影響で増加傾向にあり、男性はおよそ10人に1人、女性はおよそ12人に1人が大腸がんになっており、男女合わせると1番多く診断されているがんになります。50代からかかる人が増えていき、女性のがんでの死亡者数は大腸がんが1位です。
 大腸がんは、精密検査を受ける人が7割ほどと他のがんに比べて少ない現状がありますが、比較的進行が遅いので、早く発見することができれば治る確率も高くなります。精密検査を受ける人が増えれば、その分亡くなる人が減るがんなのです。

精密検査の基本は大腸内視鏡検査

 内視鏡を肛門から大腸に挿入し、くまなく観察します。がんやポリープの診断をより確実に行うことができ、早期がんやポリープをその場で切除することも可能です。鎮静剤を利用して、なるべく苦痛の少ない検査をする施設も増えてきています。

大腸がんの病期別生存率(5年生存率)

大腸がん罹患数・死亡数の年次推移