内臓危機一髪!!:肝機能

このページでは、健診結果の中で見逃されたり放置されがちな項目をピックアップ。
もしかすると、そこには重大な病気が隠れているかもしれません。
今回は「肝機能」の項目について取り上げます。

肝機能障害とは?

 肝細胞がどれくらいダメージを受けているかを血液検査で調べます。ASTが高い場合はお酒、ALTが高い場合は食べすぎ、γ-GTが高い場合はお酒や薬剤が原因の傾向があります。
 肝機能障害は自覚症状がないことが多く、放置していると肝硬変や肝臓がんに進行する場合もあります。
 また、肝臓の障害というと、お酒のせいだろうと考えがちですが、それだけではありません。原因をはっきりさせて対処していくことが大切です。

健診結果を要チェック!

陰性(-)「基準値だけど油断禁物」

飲みすぎ食べすぎには気をつける。

陽性(+)「生活習慣改善」&「肥満は減量」

ALT31以上はかかりつけ医を受診。

陽性(+)「至急、医療機関を受診」

たとえ飲酒しない人であっても病院へ。

元の状態に戻らない!?肝硬変とは

生活習慣由来の肝機能障害の場合、まず食べすぎや飲みすぎなどで肝臓に余分な中性脂肪が肝臓にたまり(脂肪肝)、その状態が長期間続くと慢性肝炎、肝硬変へと進行します。肝硬変まで進んでしまうと、腹水やむくみ、黄疸などの症状があらわれ、肝臓を元の状態に戻すことは難しくなります。まだ脂肪肝のうちに生活習慣を改めればきれいな肝臓に戻すことができます。ぜひ実行して本来の機能を取り戻しましょう。

お酒は適量を守る

1日の目安は純アルコールに換算して約20gが適量(女性は半分)です。また、週に2日の休肝日で肝臓を休ませてあげましょう。なお、すでに肝臓がかなり悪くなり医師から止められている人などは飲んではいけません。

お酒を飲まない人も危険 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

NASHは、おもに肥満や食べすぎ、運動不足などが原因で起こる肝炎です。お酒を飲まない人でもなるのが特徴で、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病とも関係しているといわれています。
肝硬変や肝臓がんに進行する場合もあるので軽視せず、食事や運動などの生活習慣の改善が必要です。

肝がんを引き起こす ウイルス性肝炎

日本人の肝臓がんの原因の80%がウイルス性だといわれています。血液検査で感染の有無を調べられるので、受けたことがない人は肝炎ウイルス検査をおすすめします。
B型肝炎:感染者約110~120万人
C型肝炎:感染者約90~130万人