放置は危険!生活習慣病 CKDの重症化を食い止めよう

監修 順天堂大学大学院医学研究科 先端予防医学・健康情報学講座 特任教授 福田 洋

CKD(慢性腎臓病)とは腎臓の機能が悪化する病気で、日本人の成人は8人に1人がCKD といわれています。腎臓の主な働きである「血液をろ過して尿を作る」「水分量を調節する」「血圧を調整する」ことに支障をきたし、老廃物や余分な水分を排出できなくなります。自覚症状がなく進行することも多く、むくみなどに気づいた時には人工透析や腎臓移植の一歩前ということもあります。健診で腎機能の異常を指摘されたことのある人は要注意です。


重症化を防ぐためには?
① まずは医療機関へ
健診等で腎機能の異常を指摘されていたり、治療を中断している場合は、放置せずに通院を。治療内容はCKDの元になる病気によって異なりますが、糖尿病や高血圧が原因の場合は、生活習慣改善と薬物療法で血糖、血圧などの数値管理も行います。
② 塩分の摂取量を減らそう
食塩の過剰摂取は高血圧を招き、腎臓に負担をかけます。日本人は1日あたり約10gの食塩を摂取している*1といわれていますが、6g未満に減らすことが理想的*2です。ちょっとした工夫で減塩は可能です。下記の例を参考に減塩に挑戦を。
- 麺類のスープは飲まないことで、2〜3gの食塩をカット
- 漬物やベーコンなどの加工肉、練り物(ちくわ等)などの加工食品を減らす
- ソースやドレッシングなどは、小皿に入れ、つけて食べるようにする
- 塩分を含む調味料の代わりに、薬味やスパイスを使う
*1 厚生労働省「国民健康・栄養調査」(令和元年)
*2 日本腎臓学会「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」
③ 肥満の人は減量する
肥満の人は体重を3%減らすだけでも、CKDの原因となる高血圧、糖尿病を改善する効果があります。食事は塩分に気をつけながら「腹八分目」までにし、30分以上の運動を週2日以上実践することを習慣づけましょう。まずは無理なくできるストレッチやヨガ、ウォーキングなどがおすすめです。
④ 禁煙して腎臓の血管を守ろう
タバコは血圧上昇を招き、腎臓の血管を傷つけるため、CKDを悪化させます。

