We Love Sports:競馬騎手 古川 奈穂さん

経験を積みながら、
一つでも多く勝ちたい
競馬学校では女子一人だけ
小さい頃から動物が好きだったのですが、小学6年生で初めて競馬を見たときに競走馬の格好良さに魅了されてしまい、中学生になってからは親と競馬場に行って写真を撮ったりしていました。
高校生になり、進路や自分のやりたいことについて考える機会が増えていく中で、憧れていた「騎手」という職業を目指してみたいと思い、競馬学校へ入学することを決めました。今は毎年数人は女子生徒が入学しているのですが、当時は私一人だけでした。乗馬経験がほとんどなかったのと、男子生徒と同じカリキュラムをこなさなければならなかったので、技術面でも筋力面でも苦労しましたね。
カメラから見ていた柵の中へ
2021年の3月に騎手としてデビューを果たしたときは、ドキドキとワクワクが半分ずつくらいでした(笑)。コロナの影響もあり無観客競馬だったのですが、自分がカメラを持って見ていた柵の内側に、騎手として馬にまたがっているということがとても嬉しかったのを覚えています。
デビューから12戦で初勝利を挙げることができましたが、馬主さんや調教師の先生、厩舎スタッフの皆さんのおかげだと思っています。その後も力のある馬に騎乗する機会をたくさん頂いて、その馬たちに競馬を教えてもらうこともたくさんあったので、それが結果につながっているのかもしれません。
普段は筋力強化のほか、バランスや体幹を鍛えるトレーニングをしています。馬に乗っていられる時間には限りがあるので、木馬を使ったり、足場を不安定にしたり。また、騎手は体重管理が必要なので、野菜をしっかり摂ってヘルシーな食事を心がけたり、普段の生活から気をつけていますね。競馬の世界は朝が早いので、睡眠時間を確保できるよう、夜は早めに寝るようにもしています。

少しでも多くの経験と勝利を
騎手免許取得後5年未満で30勝以下の騎手は、平場で3キロ減で騎乗することができるのですが、女性騎手はさらに1キロ少ない4キロ減で騎乗することができます。騎手は厩舎の方や馬主さんに乗せて頂く形でレースに騎乗しているので、この「4キロ減」の減量特典をアピールして、少しでも多くの騎乗依頼を頂けるように、背中に「−4」と書かれた厩舎服を用意して頂きました。なるべくたくさんの経験を積みながら、一鞍一鞍を大切に、一つでも多く勝てるように頑張りたいと思っています。
私は競馬ファンから騎手になったので、関係者の方々や競馬ファンの皆さんに愛されるような騎手を目指していきたいです。
Profile
2000年、東京都千代田区出身。
小学6年生のときテレビで有馬記念を見て競馬と出会う。
2017年、当時通っていた高校を中退して競馬学校へ入学。
2021年に騎手免許を取得し、同3月に阪神競馬第1Rでデビュー。
デビュー12戦目で初勝利を飾ると、その後4週連続で勝利を挙げるなど活躍。
栗東トレーニングセンター・矢作芳人厩舎に所属。
