Health Topics あなたは今年もがん検診受けましたか?

監修 東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授 中川 恵一

日本対がん協会によれば、2019年に比べて2020年はがん検診の受診率が3割も減少し、日本全体で1万人以上のがんが見逃されているのではないかとの推計もあります。
がんの発見が遅れれば手遅れになることもあり、また経済的負担も重くなります。コロナ禍においても、継続してがん検診を受けることが大切です。検診施設のコロナ対策は万全ですので、今年こそ検診を。
例えば… 胃がん検診の場合
がんが見つからなくても油断はNG!
去年やそれよりも前に検診を受けて、「異常がなかったから、自分は大丈夫だ」と安心しきるのはNG。発見が難しい、とても小さながんの芽はすでにあるかもしれません。ですから継続して検診を受けることが大切です。
ステージⅠ
もしも定期的に検診を受けていて、早期に胃がんを見つけた場合

ステージⅢ
胃の痛みを感じてから受診し、胃がんを見つけた場合

がんはかなり進行してからでないと症状をあらわさないため、早期発見のためには定期的な検診がカギとなります。
精密検査を受けるまでががん検診
がん検診を受けて「要精密検査」の結果が出た場合は、その指示通りに。精密検査を受けなければがん検診を受けなかった人同様に、がんの見逃しにつながります。
がん治療中に受けられる支援や給付
からだのつらさだけではなく、医療費、精神的なことなど、さまざまな悩みを持つ患者さんのために、下記の支援制度があります。仕事と治療の両立の不安を抱えている患者さんをサポートする体制もあります。
健康保険の給付
- 療養の給付
保険証を提示することで、医療費の原則3割負担で治療を受けられます。 - 高額療養費
医療費が高くなったとき、月ごとに一定額(自己負担限度額)を超えた分が払い戻されます。 - 保険外併用
療養費一定の条件のもと先進医療や治験などを受けたとき、診察などの基礎部分は原則3割負担で受けられます。ただし、先進医療部分など、健康保険適用の枠を超える部分は自己負担です。 - 傷病手当金
療養のために4日以上仕事を休んだとき、生活の補償として、4日目から最長1年6ヶ月の間、1日につき原則として標準報酬日額の3分の2が支給されます。
相談窓口 がん相談支援センター
全国のがん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院、地域がん診療病院などにあります。看護師や社会福祉士、就労の専門家が配置されており、どなたでも以下のような相談ができます。
- がんと診断されて、気持ちの整理がつかない
- 家族にどう話してよいかわからない
- セカンドオピニオンを受けるにはどうしたらよいか知りたい
- 医療費のことで不安。活用できる支援制度やその手続き方法を知りたい
- 仕事と治療の両立の仕方を知りたい
- 職場に病気のことをどう話せばよいか知りたい
など
情報提供 がん相談支援センター
国立がん研究センターによるWebサイト。がんの基礎知識や治療方法などの情報が確認できます。
その他、障害状態になった場合の障害年金や、介護保険サービスなどがあります。
がん検診受診の目安と生存率
下記のがん検診は、国が推奨している必ず受けておきたい検診です。早期発見であればどのがんも生存率が高いですが、遅れるにつれて生存率は低くなりますので、対象年齢の方は必ず検診を受けましょう。

